外出自粛に南国の風を、DjeuhDjoah&Lieutenant Nicholson
芸術の都フランス・パリ
は、音楽においても遺憾無くそのレベルの高さを誇ります。かつての植民地からの移民も多く、世界中の音楽のエッセンスが凝縮しているのも特徴です。
そんなパリにあってアフロソウル&トロピカルファンクに特化したレーベル、Hot Casa Recordsより独自の"Afropean songs"を世界に発信する二人組がいます。
DjeuhDjoah&Lieutenant Nicholson
ともに作曲家でアフロ歌手のDjeuhDjoahとLieutenant Nicholsonによるデュオ。
フレンチなエッセンスにJazz、エレクトロニック、アフロビート、ソウルを絶妙に配合した特徴的な音楽は彼ら曰く"Afropean(Afro+European) songs"だそう。
そんな軽快でpopなメロディーはまるで木漏れ日が降り注ぐパリの小道を散歩しているかのようです。
DjeuhDjoah & Lieutenant Nicholson - El Niño (Official video)
しかしビデオからもわかるように 、この曲自体は地球温暖化を歌ったもの。
タイトルのEl Niñoは高校地理にも出てくる
エルニーニョ現象から
きています。
エルニーニョ現象とは
太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象(気象庁HPより)
また、この曲が収録されているアルバム「Aimez ces airs(エメセザール:この音楽が好き)」はネグリチュード運動を牽引し、第二次世界大戦後の反植民地運動などで活躍したフランスの詩人、Aimé Césaireへのトリビュートとなっています。
音楽はもちろんのこと、社会的な文脈も汲み取った正に「アート」なアルバムになっています。
DjeuhDjoah & Lieutenant Nicholson - Mbappé
同じアルバムからもう一曲。
こちらは少しハウスやエレクトロニックな雰囲気の強い一曲になっていますがビートからはアフリカンな軽やかさを感じます。
晴れた休日の昼下がり、DjeuhDjoah&Lieutenant Nicholsonの曲を聴きながら、新しいことに手を出してみたりずっと先延ばしにしていつまでも手を付けていなかったことをやってみる。そんなのも良さそうです。
Written by tatmius